スポーツの試合には、必ず勝ち負けがあります。
「勝たせてあげたい」
「いい結果を出してほしい」
そんな親の気持ちは、子どもへの愛そのもの。
でもその想いが、無意識のうちに子どもへ負担になってしまうこともあるかもしれません。
子どもは“親にほめてもらいたくて”がんばっている
多くの子どもたちが、
- 「パパやママにすごいって言われたい」
- 「もっと応援してもらいたい」
という気持ちを胸に、毎日がんばっています。
勝ちたい理由の奥には、
「見てほしい」「認めてほしい」という純粋な想いがあるんです。
だからこそ、
“結果”でしか評価されていないと感じると、
プレッシャーや不安に変わってしまうこともあります。
本人も気づかないうちに、心と体に影響が出ることも
がんばっている子ほど、
「もう限界」とはなかなか言えません。
- 本人も気づかないうちに心が張りつめている
- 疲れていても“やらなきゃ”と無理をする
- ミスを引きずって、眠れなくなる
そのまま続けば、ケガ・メンタル不調・食欲不振などのサインにつながることも。
それが出たときにはじめて、「こんなに追い込まれてたんだ…」と気づく場合も少なくありません。
「親にしかできない気づき」がある
だからこそ大切なのが、
“日常のちょっとした変化”に気づく目です。
- 「今日はあまり食べなかったな」
- 「動きがいつもより重そうだった」
- 「笑顔が少なかったかも」
これは、コーチやチームメイトには見えない、“家庭にしかないリアルなサイン”。
ママやパパだからこそ、
「今日どうだった?」と聞いてあげられる。
「つかれたね」と寄り添ってあげられる。
その一言が、心をゆるめて、また前に進むきっかけになるんです。
結果じゃなくて、見ているよという姿勢を届けたい
試合に勝つことは、たしかに大事な経験です。
でもそれよりも、がんばってきた過程・楽しんだ気持ち・悔しさを味わった姿こそ、本当の“成長”の証。
勝ち負けより、「今日どう感じたか?」
結果より、「どんな顔で戻ってきたか?」
そんなところに目を向けると、
親も子も、スポーツがもっと楽しく、あたたかいものに変わっていきます。
最後にひとこと
子どもは、いつもがんばっています。
だからこそ、時には“がんばらなくていい時間”や“見守ってもらえる安心感”が必要です。
大きな声で応援することよりも、
帰り道に手をつなぐことや、
「今日はよくがんばってたね」のひとことが、
いちばん心に残るエールになるのかもしれません🍀